マイホームを購入するときに多くの方が利用するのが住宅ローンです。その住宅ローンの月々の返済額を抑えるために注目すべきものが「頭金」ですが、どの程度の頭金を用意すれば、無理をすることなくマイホームを購入できるのでしょうか。
この記事では、マイホームを購入するときの頭金に対する考え方について解説させていただきます。
マイホームを購入するときに頭金よりも大切なこととは？
家を買うときに頭金をいくら用意するかということよりも大事なことがあります。
それは「住宅ローンの毎月返済の資金計画で無理をしないこと」です。マイホームを購入するときは資金計画で無理をしないということが重要で、頭金をいくら出すかはそれよりも重要ではないと思っています。 極端な例ですが、頭金を数千万円用意したとしても毎月の返済額に余裕がないようなら、もっと頭金を用意して返済額の負担を軽くする方が良いですし、例え頭金が用意できなくても金融機関さえ融資してくれれば問題ありません。
ですから、頭金が少ないことでマイホームを諦める必要はありません。
ただし、住宅ローンの審査をするときに頭金が多い方が有利なのも事実です。 理想を言えば、マイホームを購入する際に必要になる「諸費用」。この諸費用を用意できるか、できないかは審査でより良いローン条件が獲得できるかどうかの一つのラインになることがあります。
ただ、どうしても諸費用分が用意できないという場合でも諦めないでください。「頭金０円でマイホームを購入できます！」と、よく色々な不動産広告などに書いてある通り、 頭金０円でも諸費用分まで審査が通ることはたくさんあります。
ですから、まずは早めにローンの相談に来てください。 また、他にも「マイホームは頭金を貯めてからの方がいいですか?」ということをよく聞かれますが、それも金利動向次第です。
現在は数年低金利で推移しています。 頭金を貯めている数年間のあいだに金利が少しでも上がってしまうと、一生懸命貯めた頭金分よりも金利上昇によって損をしてしまう金額の方が多くなってしまうことも考えられます。
頭金を貯めることを目的にしてしまうと本末転倒になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
ここら辺も機会があれば一度計算して趣味レーションしてみるといいかもしれません。 また、他にも「手元に資金は多少あるけれど、家の購入に全部使ってしまうと心配。できれば頭金は少なくして、手元にある程度資金を残しておきたい。」というようなご相談もよくありますし、とても共感できます。
この相談についても同じで、金融機関がお金を貸してくれて、毎月の返済額に無理がなければ、頭金は出さずに手元に多く残しておいた方が良いと思います。
現在では、住宅ローンの借入をしたあとの「繰り上げ返済」はインターネット経由で行うと、ほとんどの銀行で手数料が無料です。（昔はお金を返すのにも手数料が取られていました）
ですから、手元に現金を残しておいて、不安なく購入し、気持ちに余裕が出てきたら繰り上げ返済をしていくという形の方が私は気分的に楽だなと思います。
このように、頭金が少ないということで不安に思う方が多いのが実際の話なのですが、 最後にもう一度言います。
「頭金の大小よりも、毎月の返済額で無理をしないことの方が重要」
これを前提に資金計画を立ててみてください。
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